国会質問

質問日:2005年 2月 23日 第162国会 厚生労働委員会

BSE問題

食品安全委員会の寺田雅昭委員長は23日の衆院厚生労働委員会で、米国牛の輸入再開問題について「明日(24日)決めるわけではない」「透明性、公開性、科学性をもって望んでいきたい」と述べました。

日本共産党の高橋千鶴子議員の質問にこたえたもの。

高橋氏は「一つひとつの意見をしっかり討論してもらいたいと専門委員からの声が出ている」「あすで結論を出してしまうというようなゴールを区切るべきではない。まだその段階ではない」と求めました。

(2005年2月24日(木)「しんぶん赤旗」より転載)

 

――― 議事録 ――――

○高橋委員 日本共産党の高橋千鶴子です。

 きょうは二つテーマがあるんですけれども、初めに、BSE問題についてお伺いしたいと思います。

 二月十七日の予算委員会で、食品安全委員長と尾辻厚労大臣に、日本の全頭検査見直し問題について質問させていただきました。その際、委員長は、意見集約がぼつぼつできるころではないか、たとえ集約できなかった場合には少数の意見も付記すると答弁をされました。

 実は、あした二十四日、食品安全委員会が開かれます。ここで決めてしまうおつもりなのか、非常に強い危惧を持ちました。

 あえて、もう一度委員長に確認をさせていただきたいと思います。

 食品安全委員会は、昨年十月に厚労省と農水省から、我が国におけるBSE対策にかかわる食品健康影響調査について諮問を受け、十二月にプリオン専門調査会の吉川座長案なるものが提案されました。それに対し、専門委員から意見も多数出され、東大名誉教授の山内先生より新たな骨格の案、スケルトンが出され、あすはこれに基づき討論されることと思っております。

 改めてこの案を見ますと、そもそも報告書作成に当たっては、いわば骨格をどうするのか、そこから議論しようと述べておられます。言ってみれば、報告書としては振り出しに戻ったと同じだと思います。一つ一つの意見をしっかり討議してもらいたいという意見が専門委員の中からも出ていると聞いております。

 委員長、あすで結論を出してしまうというようなゴールを区切るべきではないし、まだその段階ではないと思いますが、いかがでしょうか。

○寺田参考人 先生がおっしゃいましたように、私ども、十月十五日に厚生労働省あるいは農林水産省から我が国のBSE対策に対する諮問を受けまして、五回にわたりまして専門委員会で討議をしてまいりました。

 これもただいまおっしゃいましたように、あした午後、第二十回のプリオン専門調査会を開きまして、引き続き、この諮問に対する答申を出すべく議論をするわけでございますが、これは、言われましたとおり、前回合意されました「全体の構成」に基づきまして、あらかじめ各専門委員からいろいろな御意見をいただきまして、それをもとにあす議論をしていく予定でございます。

 いずれにしましても、取りまとめの時期につきましては予断を全く持っているわけではございませんで、それはお答えすることはできませんし、あす決めるとかそういう話ではございません。

 食品安全委員会といたしましては、引き続き、独立性、透明性、それから公正に、しかも科学性を持って議論を深めていきたいと考えております。

 以上でございます。よろしくお願いします。

○高橋委員 ありがとうございます。

 予断を持って決めるものではないとおっしゃっていただきましたので、その先については私がこうしろと言うことではありませんので、十分な議論がされて、まとめが決まっているということではないということで、ぜひその十分な議論に御期待をしたいと思っております。

 それで、今度は大臣に伺いたいんですけれども、先日の予算委員会で、厚労省から、国内評価の見直し措置について結果が出た後、米国の輸入再開の問題について改めて諮問、つまりリスク評価をするという答弁でありました。この点をもう少し整理をしたいと思うんです。

 つまり、今やっているのは、国内基準の見直しについての論議でございます。もしこれが仮に見直しがされたとして、その後に来るのは、米国産牛肉輸入によるBSE発生に対するリスク評価であるはずです。飼料規制やSRMの除去など、国内と同等の安全対策がきちんと担保されているのかをまず評価されると思います。その上で、仮に、同等であると評価がされたとしても、月齢判別の方法がきちんと確立できているのか、その点については別個にリスク評価をする必要があると思うんです。つまり二段階ではないのか。

 この点を確認したいと思います。

○尾辻国務大臣 今お話しになりましたように、国内のことと米国産牛肉の輸入の再開条件というのは、これはまた別な話でございます。

 そこで、米国産牛肉の輸入再開ということになりますと、その条件については、改めて食品安全委員会に諮問して、科学的な審議結果に基づき私どもも対応をする、こういうことになるわけであります。

○高橋委員 ですから、もう少し整理をしたいというのはそこなんです。つまり、国内と米国は別な話、それはもう当然でございます。ただ、米国の話のときに、国内と同等の安全対策が保たれているかというリスク評価と、それを確認した上で、月齢判別が可能なのかということを評価する必要があると言っているんです。

 つまり、月齢判別については、確かに専門家の検討会が評価をすると言いました。アメリカの実験に基づくデータに対してA40という格付であれば、それは二十カ月未満だということを評価したんです。だけれども、A40の枝肉からばらされてくる部分肉については、A40という格付がされて、それもみんな部分肉が二十カ月未満であるかということについては、だれもそれを実証した人はいないんです。だから、その点についても食品安全委員会で別個に評価をしなければならないということです。いかがですか。

○尾辻国務大臣 別個にと言われることがよく理解できないところもあるんですが、いずれにいたしましても、私どもはその安全について食品安全委員会に諮問をするわけでございますから、それはすべて食品安全委員会が御判断いただけるものというふうに思っております。

 例えば、御指摘の枝肉の成熟度による月齢の判別方法につきまして言わせていただきますと、牛の月齢の確認方法の一つでありますし、我が国の専門家による検討結果において、米国産牛肉のリスクの程度を考慮して採用するか否かを判断するべきとされたことでございますから、申し上げておりますように、ほかの輸入再開条件と一括して食品安全委員会に諮問する、そしてその答えが出てくる、それが一番適切だと私どもは考えておるところでございます。

○高橋委員 最初に、ちょっと意味がなかなかというお話でしたけれども、きょう実はこれに時間をかけている余裕がありませんので、今お話ししたことをリスク評価の中に、同等かということと、月齢がしっかり判別できるのかということも評価をするんだということを確認させていただきたいと思います。次に進みたいので、そこは確認させていただきます。その点でどうしても異議があれば、後でおっしゃってください。

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