6月16日
「おくりびとの里を地すべりが襲った」
13日、山形県鶴岡市の七五三掛(しめかけ)地区の地滑り調査に行きました。7戸34人の小さな山あいの集落で、霊峰月山を望み、美しい棚田・・映画「おくりびと」のロケ地で有名になりました。2月末初めてぴしっ!と音に気づいたといいます。地割れが進み、一日10センチも動き・・自主避難した渡部さんは、4月末「玄関を開けて外に出たが、今は梯子でないと届かない」というのです。行ってみると、玄関の下の地盤が、2メートルもえぐられています!平らだった道路はジェットコースターのように急降下していました。水田は傾いていて、片側は干上がり、片側は稲が水浸しです。少しでも作りたいと、わずかな畑にソバを植えに通っている農家も。それもつかの間かもしれません。
翌日は、秋田市で市田書記局長を迎えての演説会。豪雪調査に行った五城目町と、突風被害で行った八郎潟町の町長さんからメッセージが届いて、感激しました。岩手・宮城内陸地震から1年。新たな課題に挑むとともに、改めて被災地に思いを馳せました。
(ちづ子記)