5月18日

「はじめて国会の中央塔に登る」

ひょんなことから、農林水産委員会の理事会メンバーで国会の中央塔を見学することになりました。先週、いつもと違って、国会本館の中のお部屋で委員会を開いたとき、中央塔はどうなってる?という話になり、国会に10年いる議員も含めてみたことがない、というので急遽見学会になったのです。中央塔とは、いわゆる国会議事堂のシンボル、というか、てっぺんのところで、最近まで落雷の被害で修復工事をしていました。一行は、中央広場に集合。ここは、2階から6階まで吹き抜けになっており、窓と天井にはステンドグラスがはめこまれています。板垣退助,大隈重信、伊藤博文の3人の等身大かなと思うような銅像が四隅にたっているのですが、4人目は空の台座が置かれています。4人目を誰にするか決められず、「政治に完成はない、未完の象徴」という意味があると、見学ガイドのパンフに書かれていました。

いよいよエレベーターで7階へ。このエレベーターは真四角ではなく、一部が6角形のように角がついていましたし、驚いたのは「さあ、つきました。今度はそちら側から出てください」と言われたこと。そう、入り口と出口が違うのです。出口はカギがかけられ、全くそれと気づきませんでした。次に、忍者対策かと思うような、小さな入り口をくぐり、ホールがあります。かつてダンスホールだったといわれていますが。見晴らしは抜群です。今度は螺旋階段を上り、息切れが少しした頃にとうとうつきました。小さな窓にかこまれた中央塔には昭和2年に棟上げをしたという木の板がはめこまれていました。得がたい経験をしたね、とみんな喜んでいました。

かつてのダンスホールで農林水産委員会理事の皆さんと

国会議事堂は花崗岩(2万5500トン)、大理石(2800トン)、日華石(106トン)と石材が使われ、随所に見事な彫り物が施されています。日本共産党の工藤晃元衆議院議員が「国会の石」という本を書いていたなーとしみじみ思いました。民主主義の歴史、厳粛な議場という中に身をおくものとしての、緊張感をかみしめていました。

今の国会は緊張感がないぞ、という厳しいご指摘や批判に応えて、国民の立場で頑張る日本共産党の議席も増やさなければ。

中央塔へつながるらせん階段