2007.2.21
厚生労働委員会を傍聴してくれた「深夜業免除裁判」を
たたかうJAL客室乗務員のみなさんと
“せめて夜だけでも子どもと一緒にいたい”
―JALのママさん客室乗務員の訴えに応えて
柳沢厚労大臣が、大臣の席にしがみつき、少子化対策で結果を出すというのなら、子どもを生み育てながら働きたいと思う女性たちを応援するべきです。21日の厚労委員会は、JALの客室乗務員の育児休業法をめぐる裁判についてとりあげました。
勤続20年以上のベテラン客室乗務員が、育児休業法にある深夜業の免除を申請しました。ところが会社は、「昼間だけのローテーションが組めない」などといって、免除申請者から昼間の仕事まで取り上げ、無給日としたのです。結果、給与明細書は保険料などと差し引き赤字に!チラシ配りのアルバイトなどをしながら、4人の原告が裁判をたたかってきました。私は、育児休業法のポイント解説を読み上げ、懲罰的に昼間の仕事をとりあげるのは「不利益取り扱い」と書いてある。これはJALのことだ!と迫りました。大臣は係争中であるとしつつも、「都道府県労働局で相談や企業主への指導をおこなう」と約束しました。終了後、傍聴にきていた原告らが涙で目を真っ赤にしながら、「私の言いたいことを言ってくれた」と喜んでくれました。来月、初の判決があります。
実は、私は前の晩、ある客室乗務員の手記を読んで号泣していました。
「またお泊まり?子どもがいるんだから考えて欲しいよなあ」と息子がいいました。先日変更でステイ(宿泊)が入った時もいつまでもぶつぶつ言っていましたが、私はどうすることも出来ずステイにいきました。翌日深夜帰宅後、お風呂から上がると、湯気で洗面所の鏡がくもり、字が浮かび上がり・・・「おかあさん、おかあさん、おかあさん」と息子の字が。――
質問の最後に私は、「せめて夜だけでも子どもと一緒にいたいと思うことがそんなにわがままですか」と力を込めたのです。